Pythonでは、文章や人名などの文字からなるデータを、文字列(string) といいます。
これまで使ってきた数値データは、123
や 456
のように、ソースコードに数字をそのまま書けば数値データとして使えました。
In [13]:
123
Out[13]:
In [14]:
456
Out[14]:
文字列をソースコードに書く場合には、数値と違って、文字の前後を "
(ダブルクォテーション) か '
(シングルクォテーション) で囲んで記述します。
In [126]:
"Python Programming!"
Out[126]:
In [127]:
'Python Programming!'
Out[127]:
"
でも '
でも、結果は一緒です。好きな方を使ってかまいません。本講座では、基本的に "
を使います。 「好きな方と言われても困る」という方は、とりあえず "
に統一するといいかもしれません。でも、本当にどっちでもいいんです。
文字と数字のちがい¶
数値データ と、数字からなる文字列 の違いに注意してください。
123
や 456
は、数値データです。数値データですから、数値同士の演算ができます。123 * 456
という式は、数値データ 123
と 456
の乗算を行います。
In [16]:
123 * 456
Out[16]:
しかし、123
にダブルクオーテーションマークをつけた "123"
は、数値の123 ではありません。見た目はよく似ていますが、こちらは 1
、2
、3
の3つの文字が並んだ、文字列の123 です。
"123"
は数字ではありませんから、乗算などの、数値に用意された演算などは行なえません。"Hello" * "World"
の掛け算をしろ、と言われても困ってしまいます。ですから、文字列データ同士の乗算は、次のようにエラーになります。
In [17]:
"123" * "456"
このように、数値 と、文字列 は、まったく違う種類のデータなのです。